映画『PARKS(パークス)』を観た感想。~圧倒的青春映画~

吉祥寺にある井の頭恩賜公園の開園100周年を記念して製作された映画『PARKS(パークス)』が2017年4月22日に公開されました。

橋本愛、永野芽郁、染谷将太と人気の若手俳優が集結しながらも上映館が少ないこの映画。
運よく公開2日目に観ることができました。
席はほぼ満席。

井の頭公園を舞台に、時代を飛び越えて描かれる甘酸っぱい恋愛青春映画。
今回はそんな映画『PARKS(パークス)』の感想。

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制作経緯

この映画の発端はバウスシアターという映画館が閉館したのがきっかけ。
吉祥寺の文化を支えた映画館「吉祥寺バウスシアター」。

惜しまれながらも2014年に閉館したこの映画館。
最後の社長となった三代目社長本田拓夫さんがこの映画の発起人です。

(吉祥寺という所は)街がどんどん商業路線で進んでいる流れがはっきりと見えてきます。本当にそれだけでよいのかな? と改めて疑問を感じました。そんなことを考えていた時に、2017年の公園100周年と繋がったんです。運命的に感じました。そうだ、吉祥寺には公園っていう魅力的な人が集まる拠点があった! 公園でなにかやれないだろうか。そう考えたのが、今回の企画のきっかけです。 (公式HPより)

バウスシアターも閉館し、吉祥寺の文化がどんどん商業化していく中、今回の井の頭公園100周年を記念して吉祥寺の文化や娯楽、公園の魅力を全国に再び発信していこう!
ということで今回の映画が企画されたそうです。

監督

監督は瀬田なつき監督(37歳)。
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』や黄金町を舞台にした短編オムニバス映画『5windows』などを手掛けた監督。
どちらも不思議な空気間のある独特な作品でした。

今回の『PARKS』では監督だけでなく脚本から編集まで手掛けています。
瀬田なつきワールド全開の作品。

あらすじ

大学生の純(橋本愛)は彼氏に振られ、ゼミの単位を落としそうになるなど、何をやってもうまくいかない日々。
そんなある日、謎の高校生ハル(永野芽郁)が部屋に訪れる。

ハルは亡くなった父の昔の恋人“佐知子”を探し、父のことを小説にしようとしていた。
奇遇にも佐知子と同じアパートの同じ部屋に住んでいた純。
ハルと一緒に佐知子を探すことになった純は、佐知子の孫・トキオ(染谷将太)と出会い、佐知子が既に亡くなっていることを知る。

二人から佐知子の話を聞いて興味を持ったトキオは佐和子の遺品からオープンリールテープを見つける。そこにはハルの父と佐知子の歌声による二人の愛を描いた曲が録音されていた。
途中で途切れてしまったその曲を、純、ハル、トキオの三人は完成させようと試みる。

佐知子の生きた1960年代と純の生きる現代が、井の頭公園という舞台を通して重なり合い、一つの曲を作り上げていく青春物語。

上映館

大手企業の制作ではないからでしょうか、上映している映画館はそこまで多くありません。
東京だと、

  • テアトル新宿
  • 吉祥寺オデオン
  • 立川シネマシティ

の3館のみ。
全国で28館の放映です。

(テアトル新宿には出演者サイン入りのポスター有り。)

感想

眩しいくらいの爽やか青春映画

目がくらむくらいの爽やか青春映画でした。

幼少時は子役として活躍するも現在は全てにおいて中途半端な純(橋本愛)。
小説家を目指し父を題材に執筆しているハル(永野芽郁)。
ミュージシャンを目指すトキオ(染谷将太)。
それぞれが夢を抱き、無限の可能性を秘めている3人。
色んな人に出会い、壁にぶつかりながらも、ただひたすらに前を向いて自分の足で走り続ける彼ら。
純粋な彼らの姿がまぶしすぎました。

良く晴れた春の井の頭公園のように、爽やかで健やかな気分にしてくれる
そんな映画でした。

(チケットを買ったらもらえたポストカード)

橋本愛さんの綺麗な歌声

橋本愛さんの透明感がありつつも芯のある透き通った歌声がとても素敵でした。

今作でバンドのボーカル役として歌声を披露する橋本愛さん。

彼女の歌声がとても素敵でした。
透明感がありつつもどこか芯のある歌声。
歌手のYUIさんに雰囲気が似ているなと思いました。
今回の爽やかな映画にピッタリ。

あの内気そうな顔から発せられる透き通った歌声。
そのギャップにやられました。。

映画『バースデーカード』でも好演を見せた彼女。
本当に素敵な女優さんだと思います。

良く分からなかった点も

いくつか設定で分からない点もありました。
一番分からなかったのは、1960年代に曲を製作しているときの登場人物。
曲は3人で制作をしていました。
ハルの父親とトキオの祖母佐知子。と、もう一人ハーモニカを吹く謎の男性が。。
あの方はやっぱり佐知子の住むアパートを管理していた寺田さんなのでしょうか?
それとも、純のゼミの教授?

ハルが寺田さんと出会ってから、ハルのイメージ世界によく出てくるようになったので、やはり寺田さんなのでしょうか。

劇中では明確な答えは出さないまま、観客のご想像にお任せでした。

こんな方にオススメ

●井の頭公園や吉祥寺が好きな方
全編吉祥寺で撮影し、井の頭公園が主役のこの映画。吉祥寺ファンにはたまらない映画だと思います。

●大学生時代の青春を思い出したい方
100%純粋無垢なこの映画。若者が笑顔でがむしゃらに前に進んでいく姿に、きっと心が洗わられるはず。

●楽曲制作が好きな方/制作の楽しみを思い出したい方
みんなで協力して一つの曲を作り上げていく彼ら。しかも時代を超えて過去の人からバトンを受け継ぎ制作していく彼らの姿は、楽曲制作の楽しさを教えてくれる気がします。


春ののどかな柔らかい気持ちにさせてくれる素敵な映画です。
ぜひみなさんもご鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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この映画の一番の魅力は音楽です。特に橋本愛さんのきれいな歌声。
そんな素敵な楽曲をまとめたサウンドトラック。↓