東京ドームシティで開催されているアクアリウム展『天野尚 NATURE AQUARIUM展』に行ってきました。
天野尚が提唱したネイチャーアクアリウムの世界を味わえる今回の展示会。
水槽という小さな箱に中には、壮大な世界が待っていました。
今回はそんなアクアリウム展の感想です。
天野尚とは
今回の展示会でスポットを当てられた天野尚(あまのたかし)とは、2015年に亡くなった日本を代表する水景クリエイター。
水槽の中に自然の生態系を再現する水草水槽(ネイチャーアクアリウム)を提唱した人物です。
高級観賞用器具を製造する「アクアデザインアマノ(ADA)」の創業者でもあります。
2015年には、ポルトガルのリスボン海洋水族館で世界最大のネイチャーアクアリウム水槽のレイアウトを完成させ、世界を驚かせたようです。
彼が提唱した「ネイチャーアクアリウム」を体感できるのが、今回の展示会です。
展示会概要
『天野尚 NATURE AQUARIUM展』
期間:2017年11月8日(水)から 2018年1月21日(日)
場所:東京ドームシティGallery AaMo(ギャラリーアーモ)
値段:【当日券】 大人1,300円
(展示会場では、写真撮影可)
混雑具合
日曜日のお昼過ぎに行ってみると、50名ぐらいの行列でした。
チケットを買えるまでに20分程並びました。
いざ、中に入ってみるとそこまで混雑はしていませんでした。
水槽の目の前で写真も撮ることができました。
展示会の内容(写真)
展示会前半部分では、写真家としての天野氏を堪能します。
水景クリエイターと同時に、写真家でもある天野氏。
アマゾンや、彼の生まれ故郷・新潟の自然写真が展示されています。
一つ一つの写真は結構大きめ。しかし、鮮明度が高く、写真が本当に綺麗でした。
天野氏は、アマゾンの何気ない風景から、「わびさび」を感じ取っていました。
アマゾンの写真と聞くと、生命力あふれる力強さあふれる写真が多いですが、
彼の写真はどこか静けさのある写真でした。
また、生まれ故郷である新潟の写真も展示されています。
写真が美しく、日本にある風景とは思えない程でした。
展示会の内容(水槽)
写真コーナーの後は、水槽コーナーが待っています。
普段目にすることの無い、自然の片隅にある小さな世界を覗き見ることができます。
長い年月をかけて築き上げられた自然の美しさを、水槽の中に実現してしまう技術力と芸術性に驚かされました。
一番印象に残ったのは、「水草ウォール」。
上から水が噴き出されており、苔の壁を伝って水槽に滴り落ちていきます。
水槽という決められた境界線を飛び越えて、アクアリウムの世界がダイナミックに表現されています。
今まで見たことのない美しさでした。この感動をうまく言葉で表現するのは難しい。。
展示会の感想
自然の美しさは、年百年もかけて少しづつ出来上がってきた雄大な時間の積み重ねの美しさだと思います。
そんな美しさを水槽という小さな箱の中に実現させた天野氏。
彼が創り出した水槽の世界にも、時間の積み重ねの美しさが感じられました。
何故だかどこか懐かしい風景にも見える水槽の世界。
心が癒される展示会でした。
新潟での原生林の撮影から、遺作となったポルトガルリスボン海洋水族館水槽の完成までの7年間を追いかけた映像作品です。