よく聞く音楽はもっぱらJ-POPなのですが、J-POPってほとんどが恋愛を歌った曲ですよね。
よくよく聞いたらこの曲も恋愛ソングなのか? と、後から気づくこともあります。
そんな恋愛ソングの中でお気に入りの歌詞表現が一つあります。
それは、「愛とは何か?」を反語的に表現した歌詞です。
代表的なのはSuperflyさんの『愛をこめて花束を』の一節
約束した通りあなたとここに来られて本当に良かったわ
この込み上がる気持ちが愛じゃないなら何が愛か分からないほど
他にも、米津玄師さんの『馬と鹿』のサビ部分にも同じような表現が使われています。
これが愛じゃなければなんと呼ぶのか
僕は知らなかった
初めてこれらの歌詞を聞いた時、なんだか涙が出てきそうでした。
個人的に、恋愛ソングの中で最も好きな歌詞表現です。
この表現って一見分かりにくい表現なんですけど、実はこれこそ愛を的確に表現している方法ではないかなぁと思うのです。
「愛」の表現方法
「恋愛ソング」といっても、愛の定義ってすごく難しいですよね。
恋との違いもあいまいですし、恋人だけでなく、家族やペット、さらにはフィギアなどに注がれる愛情も存在します。
愛はこの世にあふれている。
だからこそ愛の定義って難しい。
というか、良く分からない。
分からないけれど、今自分が抱いているこの感情こそ愛でしょ?
これを愛と呼べないならば、愛っていったいなに?
と、確信をもって愛を実感できる瞬間って、人生の中で確かに存在すると思うのです。
それは、恋人や家族、ペットやモノと一緒にいる時など、人生で一度は誰しもが経験しているはずです。
今のこの自分の感情を言葉で説明することは難しい。
けれど、確かにこの感情は愛だ。
こう聞くと、リスナーは自然と愛おしい感情に浸ることができます。
リスナーがこの歌詞を聞いているときに頭に思い浮かべているシーンは、十人十色それぞれ全く違った情景でしょう。
ただ、誰もが過去に愛を感じたシーンを思い浮かべていることでしょう。
「なるほど。あの時のあの感情は確かに愛だった」
この歌詞は、そんな過去の愛しい気持ちを思い起こさせてくれます。
この表現が使われている映画
この表現方法を映画で使用しているのが、『love actually』だと思います。
「Love actually is all around」をテーマに、人それぞれの愛の形を描いた恋愛群像劇です。
愛とは何かよく分からないし、人それぞれ違うのだろう。
けれど、「見回すと、実際のところ、この世には愛が満ち溢れている」。
そんな感情を確かに抱かせてくれる素敵な映画です。
幸せな気分に浸りたい方はぜひ観てみて下さい。
と、とりとめのないポエム的な記事を書いてしまいましたが、新年(2020年)一発目の記事なので、たまにはこんな記事を良いかなと思いつれづれなるままに書いてみました。