避難所で必要だったアイテム一覧【体験談】

この記事では、筆者の体験をもとに避難所に持っていくべきアイテムをまとめています。
「今すぐ急いでリストを確認したい!」というお急ぎの方は、前置きは飛ばしてこちらの章をどうぞ。(台風による水害を想定しています。)
「ヤバいかも?」と少しでも思った時点で、迷うことなく荷物をまとめて避難することが重要です。


2019年10月に関東を襲った台風19号。
多摩川の近くに住んでいる私は、自宅が避難指示の対象区域となり、一晩を避難所で過ごしました。
たった一晩の避難所生活でしたが、非常に疲れました。。

そこで今回は今後の教訓として、避難所生活に「これ持ってくれば良かった!」と思える必要なアイテムをまとめていきます。

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簡単な経緯

私たち夫婦が避難所にいたのは、10月12日の夕方から13日の朝までの約16時間ほど。

10月12日の夕方、避難準備指示が出ている中、「多摩川ほんとにやばいかも!」というニュースにビビった私たちは、避難を決意。急いで荷物をまとめます。

避難所を検索してみると、避難所が掲載されている大田区のサイトがまさかのダウン中。
パニックになりながらも、事前に場所をメモしていたので、近くの小学校へ向かいました。

なんとか小学校に着いてみると、受付の体育館には行列が。。
10分ほど並び無事に受付を済ませた私たちは、体育館の端っこの空きスペースを見つけそこに座らせてもらいました。
私たちが到着した1時間後には、その小学校は定員に達したようで、受付を閉じてしまいました。(ぎりぎりセーフ)

配布された毛布を床に敷き、その上に横になって、携帯をチェックしたり、寝たりを繰り返し、なんとか時間をつぶします。
台風が過ぎ去った後も避難指示は一向に解除されることなく、結局朝の8時までその体育館で時間を過ごしました。

たった半日の滞在でしたが、本当にクタクタでした。

避難所で配られた物資

避難所で配布していただいた物資はこちら。

分厚い毛布:余っていたので4枚ほどもらい、敷布団と掛布団に使用しました。
パイプ椅子:荷物置き場に使用しました。
ごはん:パックに入った塩ご飯が一人一つずつ配布されました。

早めに避難してきた人には分厚い体操マットが支給され、その上に横になっていました。
しかし数に限りがあるようで、私たちはもらえませんでした。。
うらやましいなぁと思いながら、薄い毛布の上でひたすら耐えます。
(おかげで次の日は体がバッキバキ)

避難所に持っていくべき必需品

避難所に「持ってきて助かった~」もしくは「持ってきたら良かったなぁ~」と思ったアイテムはこちらです。
必要だと思う順にご紹介します。
※素早く身動きできる範囲内で荷物をまとめましょう!

カッパ(レインコート)

台風時に傘を差してもビショビショになるのであまり意味はありませんでした。
しかも、避難所の傘置き場は満杯で誰のかわからなくなるので、カッパでの移動をおススメします。

水(ペットボトル)

避難所で水は配布されませんでした。
また、避難所近くの自動販売機はすぐに売り切れになってしまうので、必ず自宅から持参しましょう。

モバイルバッテリー

避難所にはテレビもなく、ラジオも流れていませんでした。
そのため情報収集や暇つぶしはスマホをいじるのみ。
しかも、コンセントの数は限られているので充電は難しい状況です。
いつ帰れるかわからないので、必ずモバイルバッテリーは持参しましょう。

防水カバー

自宅から避難所に移動する途中に、カッパを着ていても荷物はびしょびしょになりました。
場合によっては道路が浸水しているところがあるかもしれません。
スマホやバッテリーなどの電子機器は必ず防水カバーの中に入れて移動しましょう。

iPadケースぐらいの大きさだと、複数のスマホやバッテリーを入れることができるのでオススメです。

レジャーシート

私が滞在した避難所の体育館は、土足の人もいれば、スリッパをはいている人もいました。
おそらく、早い時間帯で訪れた人にはスリッパが配布されたようですが、多くの人が訪れるようになってからは統制がとれなくなり、土足で体育館に入る人が増えてしまったようです。
荷物置き場や自分の寝る場所を確保するためにも、レジャーシートは持っていきましょう。

エアー枕(空気入れ携帯枕)

あまり思いつかないけど、すごく大事なアイテムです。
避難所生活中は基本的にずっと床に横になっています。
エアー枕を持ってきていて本当に助かりました。
少しでも気持ちよく寝るために、必ずエアー枕を持っていきましょう。

お菓子

甘いものは配布されませんでしたので、ストレス解消のためにもお菓子があると良かったです。食欲がわかないときは近くにいる子連れの家族にでもあげると仲良くなれるかも。

オススメは甘くて栄養価も高い「クリーム玄米ブラン」

圧縮袋

何日滞在することになるのか分からないですし、避難所に着いた時にはビショビショなので、着替えをたくさん持っていきましょう。

余裕があったらどうぞ

荷物に余裕がありましたら持っていくと役立つかもしれないアイテムをご紹介します。

アイマスク&耳栓

夜22時ぐらいになると体育館の電気が消灯されたので、寝る準備に入りました。
しかし、周囲のスマホの光や物音が気になって、余り寝付けませんでした。

アイマスクと耳栓で周囲の気配をシャットアウトすると眠りに集中できそうです。

たこ足コンセント(延長コード)

体育館にはコンセントがいくつかありましたが、数が少なく早い者勝ちでした。
たこ足コンセントを持っていくと周りの人に喜ばれるかもしれません。
むしろ、自治体が避難所に防災グッズとして準備しておいてもらえるとありがたいです。

kindle 又は iPad

スマホの充電が減っていくのは非常に不安なので、暇つぶし用にもう一台電子機器があると助かります。
私も、持参していたkindleで未読の本を二冊読み終えることができ、いい時間の使い方ができました。


思いやりの心

最後はポエムっぽい文章になりますが、大事なことかなぁと思うのでご紹介します。
避難所にいる人たちはみんな優しくて周りを助け合っていました。
例えば、自分のスペースをみんなで少しづつずらして他の人が入れるスペースを作ってあげたり、赤ちゃんを抱えたお母さんの荷物を周りの人が持ってあげたり、などなど。
中には、周りに怒鳴り散らしている方もいましたが、そんな人はもちろん周囲から避けられます。

日常生活ではつい赤の他人にファイティングポーズをとりがちになってしまう現代です。
ただ、避難所では周りの人を思いやる心を持つと、辛い避難所生活も暖かい時間になることでしょう。


以上が私がおススメする避難所への持ち物です。
断捨離がはやっている時代ですが、災害の備えは十分にしておきましょう。