Netflixより2019年12月に配信された『6アンダーグラウンド』。
マイケル・ベイ監督が手掛けたNetflixオリジナルの超ド派手アクション映画です。
こんな大作が映画館で上映されないなんてもったいない。
Netflixはアクション分野でもハリウッドを超えちゃったかも?
そう思わずにはいられない大迫力の映画でした。
作品詳細
自らの詩を偽装したテック界の大富豪が、卓越した技能で世界を股にかけて活躍する男女を集めチームを結成。傍若無人な独裁者を倒すため、”命”をかけた任務に挑む。(公式サイトより)
それぞれの分野のスペシャリストを集めて、自分たちでとある国の独裁者を倒すお話。
観たことのない大迫力アクション映画
「観たことのない大迫力」。
こんな言葉を今までのアクション映画の宣伝で耳が腐るほど聞いてきました。
ただ、この作品は本当に今までのアクション映画と比べて頭一つ抜きんでたド派手な映像を実現しています。
カーチェイスではこれでもかと車が何台も大破したり、
工事中の高層ビルをパルクールのように飛び回って敵と追っかけっこをしたり、
超強力磁石を設置して敵をぶっ飛ばしたり、
などなど。
「ハリウッド以上に金かけて、新しい映像をみんなでとろうぜ!」というNetflixの意気込みがビシビシと伝わってきます。
お金をかけたら今の時代こんなにもスリリングなアクション映画が撮れるのかと驚かされました。
アクション映画好きの方は観て損しない映画だと思います。
ただ、ストーリーには共感しにくかった
映像の迫力はすごかったのですが、内容にはあまり共感できませんでした。
理由は、アメリカ的正義の押し付けが強かったからです。
アメリカ人による恣意的な軍事介入は正義なのか?
ストーリーは、アジアのとある国に君臨している独裁者が悪い奴だから、そいつを国のトップから引きずり降ろそうぜ! といった内容。
アウトローメンバー6人がチームを組んで、独裁者がいる国内でクーデターが起こるよう画策して、悪の独裁者を勝手に引きずりおろそうとするのです。
作戦は見事成功。独裁者は無様な死を遂げましたとさ。めでたしめでたし。
というのがこの作品の結末です。
「世界の警察」として君臨するアメリカこそ正義!という価値観を当たり前として物語は進んでいきます。
その価値観に全然共感できず、ハッピーエンドには思えませんでした。
多様性を大事にしているNetflixが力を入れて制作した映画が、ハリウッドと変わらないアメリカ大好き映画だったので少しがっかりしてしまいました。
みなさんはこの結末どう思われたでしょうか?