2018年の紅白歌合戦。
皆さんご覧になられましたでしょうか?
今回は飽きさせない構成で、全体を通して楽しく観ることができました。
平均視聴率は41.5%(後半部分)と基準となる40%を超えたようで、高評価だったことがうかがえます。
そんな2018年の紅白で最も印象に残ったのが、おげんさんのコーナーでした。
無事 #NHK紅白 歌合戦の放送が終わりました!おげんさんファミリーで出演できて嬉しかった!
放送を見てくれた大きいお友達ありがとう~!いかがでしたか~?
これから家族で初詣に行くのでさみしいですがこのへんで。
今年もお世話になりました!また会えることを願ってまたね~( C・>#おげんさん pic.twitter.com/ztE7vqCwG0— おげんさんちのねずみ~(C・> (@nhk_ogensan) 2018年12月31日
歌ももちろん良かったのですが、
なによりコーナー最初のおげんさんの発言、とても刺激的でした。共感し、感動すら覚えました。
批判を恐れず、あえて紅白本番で自分の意見を伝える源さん。
今回はそんなおげんさんの発言から紅白について考えてみたいと思います。
紅白でのおげんさんのセリフ【紅白への苦言?】
まずは、紅白でのおげんさん(星野源)のセリフをご紹介します。
特別出演したサラ・ブライトマンの演技が終了。
おげんさんのコーナーへ。
おげんさん:
あのー、温度差すごすぎない?(笑)
みんなおげんさんが紅白にやってきたよー!
改めて紹介しましょう。(⇒家族のみんなをそれぞれ紹介)
(中略)
そして、この家に住み着いているネズミ君でーす。
雅マモル:
どーもどーもー。(中略)
ところで、おげんさんは白組と紅組どっちなの?
おげんさん:
あーどっちなんだろう?
確かにおげんさん、男でも女でもないから、どーしていこうかしら。
だから思ったのは、紅白もこれからね、紅組も白組も性別関係なく混合チームで行けばいいと思うの。
そしたらおげんさんも出れるし。お父さん(お父さん役の高畑充希)も出れるよね?
⇒その後、急いで歌の準備に。
紅白歌合戦の本番でこの発言すごくないですか?
歴史ある紅白に改革を求める発言を本番に盛り込んでしまう大胆さ。
本当にかっこいいなぁと思います。
性別で分断する紅白の違和感
女性は紅組、男性は白組と性別によりチームを分けて戦わせる紅白歌合戦。
前々からこの分け方に違和感を覚えていました。
男性の体をした女性はどっちに分けるんだろう?
美川憲一は白組でいいのだろうか?
こんなことを常々疑問に感じながら紅白を観ていました。
そんな中、源さんが上記の発言をしてくれて「そのとおり!」とテレビの前で叫びたくなりました。
性別に対しても多様性を進めている現代において、紅白の分け方はこのままで良いのでしょうか?
「男らしさ」や「女らしさ」もセクハラになる現代
先日、会社でハラスメント防止マニュアル本が配られました。
そこには、性別に関しての注意点が事細かに書かれていました。
「これぐらいの重い荷物持てないなんて男らしくない。」
「女なんだから料理できないと。」
これらの発言は立派なセクハラです。
ハラスメント防止マニュアルにはこんなことが書かれていました。
それぐらい性別に関して繊細に取り扱うようになってきている現代なのだから、紅白も性別でチームを分けるのはそろそろ辞めませんか?
【考察】星野源さんの意図はどこにあるのか?
源さんは、「恋」や「Family Song」で新しい家族観・恋愛観を提示してきました。
「恋」では、若い男女の恋愛だけが恋ではない。もっと広い普遍的な「二人」の恋について描いてきました。
似た顔も虚構にも愛が生まれるのは一人から
(中略)
夫婦を超えてゆけ
二人を超えてゆけ
一人を超えてゆけ (『恋』の歌詞より)
この「似た顔」は同姓のこと、「虚構」はアニメなどの二次元のことを言っているのではないでしょうか?
また、「Family Song」では、もっと直接的に家族という固定観念を崩してきました。
ミュージックビデオでは、「男姿のお母さんがいても良いし、男姿の女子高生がいても良いよね?」といったことを伝えています。
【100万人突破!!】星野源オフィシャルTwitterのフォロワーが100万人を突破しました!いつも応援して下さっている皆様、初めましての方々も本当にありがとうございます。これからも星野源の情報や写真など沢山ツイートしますので、今後ともご愛顧、何卒よろしくお願いいたします! #星野源 pic.twitter.com/mMFxJSQMOP
— 星野源 official (@gen_senden) 2018年1月4日
源さんは常々、古い固定観念から解放されて、無限の可能性を社会が受け入れるべきことを表現してきたように思います。(少し批判的な表現も使いながら)
そんな源さんにとって、男女でチームを分ける紅白は違和感があったのでしょう。
紅白への「苦言」としてNHK関係者から嫌われそうな発言を、紅白の本番で事も無げにあっさりと発言してしまう源さん。
カッコイイと思います。
彼の意志が社会に広く伝わればいいと思います。
別に大みそかに日本を二分して対戦させる必要もないと思うのです。
もし、どうしても2チームに分けて対戦させたいのなら、ある年は「東西別」、またある年は「代表曲の発売順」とかでチームを分けたらよいんじゃないでしょうか?
最近巷では、「(古い価値観を)アップデートする」という表現をよく耳にするようになりました。
紅白もそろそろアップデートしませんか?
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